映画を読む|takesky

映画作品の個人的な解釈や考察、批評を中心に記事をアップしていきます。/映画・文学・哲学/ https://note.com/takesky5/

アンドリュー・ヘイ監督の脱"男らしさ"の眼差し 『WEEKEND ウィークエンド』/『荒野にて』

アンドリュー・ヘイ監督の脱"男らしさ"の眼差し 『WEEKEND ウィークエンド』/『荒野にて』 目次 『荒野にて』(2017)/ 『WEEKEND ウィークエンド』(2011)1 『荒野にて』における、「男らしさ」を求める父性社会に適応できなかった少年2 アンドリュー・ヘイ監…

【映画解釈/考察】『マトリックス』三部作 「シミュラークル(システム)におけるネオ(人間)とサティ(AI)の存在

目次 『マトリックス』(1999)『マトリックス リローデッド』(2003)『マトリックス レボリューションズ』(2003) 監督 ウォシャウスキー姉妹 1 ボードリヤール『シュミラークルとシミュレーション』2〈救世主〉と〈ザイオン〉とシステム3 エージェント・スミス…

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』資本主義と倫理の間を逃走する現代美術の理性 ―映画解釈―

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(2017) リューベン・オストルンド監督 本作は、「フレンチアルプスで起きたこと」のリューベン・オストルンド監督作品で、カンヌ国際映画祭で、パルムドールを受賞しました。「フレンチアルプスで起きたこと」と同様に、危う…

『幸福なラザロ』(2018) アリーチェ・ロルヴァケル監督

本作は、『夏をゆく人々』のアリーチェ・ロルヴァケル監督の実在の事件をモチーフにした2018年のイタリア映画です。ロルヴァケル監督が、脚本も書いており、本作はカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞しています。ロルヴァケル監督が、1000人以上の男子高校生の…

『エクス・マキナ』(2015) アレックス・ガーランド監督

「エクス・マキナ」は、アレックス・ガーランド監督作品で、2015年のイギリス映画です。アレックス・ガーランド監督は、ダニー・ボイル監督作『28日後...』『サンシャイン2057』の脚本や同監督の『ザ・ビーチ』の原作者として有名で、本作が初監督作品で…